9月27日
早く空港についてほしい、もちろん事故らずにね。
そんな私の思いを知ってか知らずかバスは至って普通に空港へと向かうのです。
相変わらず隣の女がうるさいので、私は怒りにうち震えていた。
と、同じに疑問を抱いていた。
本当に誰もうるさいと感じていないのだろうか?
前の方に座っている誰か一人でも私の方を迷惑そうに振り返ってくれれば、私はこの身を犠牲にしてでも注意に踏み切る事ができるのに。

頼む、誰か振り返れ~!!
と心の中で祈祷を続けていると、ふとちーがこちらを振り返った。

やったぜ、ちー!あんただけには私の思いが通じると思ってたヨ!!
と少々うかれているとすぐに前を向いてしまった・・・
え、何?今の―――?
うかれ岬の崖からまっさかさまに突き落とされた気分である。

暫くしても二度とかわいいあの娘は振り返ってくれようとしないので
こちらから肩を叩いて耳もとに口を寄せる。
さっき、どうしたの?と。
すると、私の隣へ席を移そうとしたがやめたのだと言う。
何故だよー、隣来てくれよー!寂しいよぅー!ようったらよぅー!
と駄々をこねてみる。
隣にさえ来てくれたら、コソコソと話しながら冷たい視線を向けるというコンビプレイ隣ちょっとうるさくないですか攻撃だってできるのだ。
ふと、ちーの指刺す方に視線を移す。
空席のハズのその席にはなんと、リュックが置いてあったのだ。

年齢不明の男が隣の空席に自分の荷物を置いていたらしい。
しかも中身もろくすっぽ入ってない様子で半分へにゃっている。
なのに何故かカラフル。
私はこの年齢不明の男を憎んだ、あぁ憎んださ。
今時あまり見かけない黄色と赤と青のビビッドカラフルがその憎さを一層際立たせる。
しかも、その年齢不明の男は3つ隣のうるささをもろともせずに眠りについているという更に憎い奴だった。
ちくしょう、こいつの浅はかな行動のせいで・・・
一人のくせに二席も占領しやがってヨォ!
なんだ?おまえは一人で二つか?
二つで一人か?
遠慮ってもんを知らんのか?
そこには私が荷物を置く権利だってあるんやぞ?
年齢不明のくせに一人で勝手に寝てんじゃねーよ!
アンタ一体歳いくつなんだ!?
と、カラフルリュック一つ置いただけでこの酷い言われよう。

こうして私が心の中で罵倒しながら目つきの悪い眼差しを男に向けている間にも左側からは奴らのつまらないおしゃべりとどうしようもないBGMが最後まで流れつづけるという、嫌な時間がバスの後ろで延々と流れておりました。

そんなこんなでリムジンバスはやっと到着し、最悪の時間は
朝の空港の前に過ぎ去ったのでした。

















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