さて、今日は、ミャンマーの秘境、カックーへ行くのだ。
朝一番に朝食の会場へ行くと、なんと既にテーブルについていた人達が。
韓国人5人? あれ・・・ひょっとして他に一緒にカックーに行く韓国人5人って、同じホテルに泊まってた人達だったの!?
これなら都合がいいぞ。
本日の朝食も、しょぼい。。
フルーツが昨日のスイカからパイナップルに代わりました。
ヒラ&ハンミョンとは、朝8時に、ツアー会社の前で待ち合わせることになっていたけれど、外は雨だったので、韓国人のおばさんが、ハンミョンに電話して、ツアーの車にこちらのホテルまで迎えに来てもらおうと提案。(ただし電話するのは私である。)
そしてヒラ&ハンミョンを乗せたバンが私達のホテルに到着。
・・・っていうか、このバンに9人全員乗るの!?
このバンは、どう座っても無理じゃない!?
てっきり車2台で来ると思っていたのに・・・。
すると、運転手は「ノープロブレムね~」と言って、後ろのハッチバックを開け、そこにプラスティックの椅子を2台、向かい合うように設置。
そこに座れなかったハンミョンが座る・・・そして、もう1台の椅子には後で乗せる少数民族のガイドが座ればいいと言うではないか。
あら~、、、確かに座れないわけではないけれど、景色も見えないし、知らない人と向かい合わせだし、座り心地最悪だし、かわいそうだなぁ・・・、と思っていると、ハンミョンが激怒!
「もっと大きい車を用意しろよ!! こんなの無理にきまってるだろ!! 話が違う!! すぐにツアー会社へ戻れ!」
おぉお!! 日本人ならここは我慢して黙って乗るところっぽいけれど、さすが韓国人、言うことちゃんと言うね!!
ツアー会社に到着し、ヒラとハンミョンを筆頭に、韓国人の皆さん全員がツアー会社のスタッフに交渉。
「無理無理、もう車手配しちゃってるんだから・・・」
「話が違うだろ!! 俺達9人なんだから、もっと大きい車を用意しろよ!!」
と、熱く交渉すること10分ほど。。。私達日本人二人は、ミャンマーだし無理なんじゃないかなぁ・・・と諦めていたけれど、なんとツアー会社がおれて、別のバンを用意してもらえることに!!
凄い!! さすが韓国人!! この押しの強さ、こういう時、頼りになるわ~☆
しばらくして来た、代わりのバン。
こちらは座席が多く、バッチリ座れた。
しかし、運転手も変更らしく、さっきの運転手は英語ができたのに、今度はできない。
大丈夫かな・・・と不安になりつつもインレー湖を出発~。
さて、まずは車で1時間ほどのタウンジーという町のオフィスへ行き、入域料1人3ドルと、少数民族のガイドを5ドルで雇わなければならない。
・・・ところが、タウンジーに寄った様子はなく、えんえんと車は走り続ける。
あの~、、、入域料払ってないし、ガイドも乗せてないよ・・・!?
カックーまではさらに1時間ほどかかるのだ。
これでカックー着いて、入域料とガイド料払ってないから中に入れません、ってなったらどうすんの!?
それを運転手に言うも「大丈夫大丈夫、私はカックーまでの道分かってます」との答え。
意味通じてないんじゃないだろうか、、この人、入域料とガイドのこと知らないんじゃないだろうか。。。
最初の運転手は、タウンジーオフィスのこともガイドのことも知っていたんだけど。。。
この運転手は途中で「カックーどっちですか?」と、地元の人に聞いたりしているので、更に不安は募る。
そして約2時間後、ミャンマーの秘境、カックーに到着~。入れるかな、ドキドキ。。
カックー正面に立つ。
あれ、、、以外に小さい・・・?
一面があの塔だと思っていたので、サンダさんと顔を見合わせて、しばし拍子抜け。
カックーの入口。
ここで履物を脱いで中に入る。
・・・見たところ、チケットチェックのような管理人はいない・・・?
恐る恐る中に踏み入れる。。。
あれ! 普通に入れた!!
見ると、右側に小さな小屋があり、そこがチケットチェックかと思われたけれど、簡単な土産屋のようで、何もなかった。
なに!? 何なの!? カックー、無料で入れるじゃん!!
地球の歩き方信じて、生真面目にタウンジーのオフィス行って1人3ドル払って、少数民族のガイド連れてこなくても、入れるじゃん!?
またこれも、取れる人からだけお金取ろうという適当入域料制度なのか?
代わりの運転手が英語できなくて、旅行者をカックーに連れてきたのが初めてで、逆にラッキー☆☆☆
お陰でお金が1人5ドルほど浮きました~(>▽<)
無事にカックーに入れました~! ヤッター!
(※後で出会った日本人1人旅のおじさんに聞いたら、彼は1人で車チャーター50000k(6000円)、入域料3ドル、ガイド料5ドルをタウンジーのオフィスで払ったそうです。でも、この通りカックーではチェックなどなく、ガイドと言ってもただ一緒にいるだけで、自分の家で飼っている豚についてなどの世間話をしていたようです。ミャンマーよ、、、外国人からお金まきあげる為とは言え、適当すぎるでしょ。。。ま、将来的には分かりませんので、流れに乗って下さい~。)
カックーは、昨日行ったインデインの大きい版といった感じで、迫力もあって、行く価値はあると思います!!
そうして、それぞれが自由にカックー内を探索していたら、、、えっ!! マジで!?
ヒラ&ハンミョンが、意外な所にっ!!
あれ、サンダさんもいる!!
そこは、プロカメラマンであるサンダさんが見つけた絶景ポイントだった。
さすが、サンダさん、素敵な構図!
サンダさんが、いい写真を撮るために絶好のポイントを探し出したのだ。
・・・私は、以前ブログランキング1位だった、とある人気旅ブロガーが書いていたことを思い出した。
「戦場カメラマンの写真展に行ったけれど、あれぐらいの写真なら私でも撮れる」
それを読んだ時、この人浅いな~・・・と思って、その人のブログに興味が無くなった。
戦場カメラマンは、命がけで戦場に行って写真を撮って帰ってくるのであって、片手間にやっているわけじゃないだろう。構図がどうのこうのよりも、そこに行って写真を撮るというのが、どれだけ大変なことか・・・。
その話をサンダさんにした。
「確かに最近は、ちょっといいカメラ持って、それなりの場所に行けば、いい写真が撮れる。実際、俺が行く所に一緒に行って、写真を撮れば同じ写真が撮れるだろう。
でも、いい写真を撮るために、俺は1日中そこにいる。何日でもいる。
いい写真を撮るためなら金は惜しまない。
その1枚を撮るために、どれだけの時間とお金をかけているか・・・」
サンダさんこと、さんだたかひろさんは、世界遺産のプロカメラマンで、カックーに向う車の中で、彼の写真を見せてくれた。とにかく素晴らしい写真だらけだった。
一体どうやったらあんな写真が撮れるのか不思議なくらいだった。
それは、たまたま撮れた写真でなく、最高のポイントを見つけ、最高の季節に、時間帯に、リサーチを重ねて撮れたものだった。
それがプロなんだなぁ。
サンダさんは、「ちょっとあっちで木に登ってくる!」と言って、駆けていった。
カックーに1時間ほど滞在した後は、帰るだけなのだけれど、帰るのは早すぎる。
ヒラ達が運転手に行って、次はタウンジーの市場へ。
ま、、市場って言っても、期待できるものではないけれど。。
サンダさんの提案で、ここで遅めのお昼。
1つ500k(約60円)
ヒラ&ハンミョンも一緒に食べたけれど、他の韓国人5人の皆さんは、実は50代ぐらいのツアー旅行者で、私達みたいなバックパッカーではない。
なので、「こんな(不衛生な)所で見知らぬ料理なんて食べられない!」と、誰も食べなかった。
あ~、確かに普通の感覚ならそうだったなぁ~、もう忘れてた(笑)
そして、この市場でトイレに行ったけれど、お金を払った(韓国人のおじさんが一緒に払ってくれた)のに、この旅一番の最悪なトイレだった!!(>_<)
今までの旅人生で、1、2位を争う最悪さ!!
ところが、用を足した後におじさんが言った。「僕の方は綺麗だったよ」
ガーン!! どうやら、男女別トイレではなく、旅行者用・地元用男女と別れていて、私ともう一人のおばさんは地元用を使ってしまったらしい。。。
お金取ってるんなら、ちゃんと誘導してほしい!!
そして、市場の後もまだ時間があるので、今度は私が提案してワイナリーへ。
は~、綺麗な所に来ると落ち着くわ~☆
皆で一緒にワインのティスティング♪
1人2000k(約240円)
私はワイン大好きだし、サンダさんは、1年ぐらいワイン講習に通ったことがあるらしく、結構詳しい。
味的には、まぁこんなもんかな・・・という感じだったけれど、韓国人のおじさんが皆の分をおごってくれた!!
ありがとうございます、カムサハムニダ~!!
そうして夕方にインレー湖に到着。
韓国人の皆さんと別れ、2日間一緒だったサンダさんともお別れ。
ホテルでシャワーを借り、夕方5時半、ホテルに迎えのピックアップ車が来て、インレー湖(ニャウンシュエ)の入口のバス乗り場でバンに乗り換え。
そしてそのままシュエニャウンという15分ほど北の町へ行った所で、何故か私だけ降ろされる。
なんでー!?!?
バンには外国人旅行者がたくさん乗っていて、皆同じバスでヤンゴンへ向うと思っていたのに、何故か私だけ降ろされたのだ。。。
不安にかられつつ、地元の人達と一緒にバスを待つ。。。
何台か大型バスが停まったけれど、違うらしい。
そうして待つこと30分ほど、どうやら私のバスが来たらしい。
見るからに古そうなバス。。
中はこんな。
あっ! 意外にもコンセントがついている!!
・・・しかしヤンゴン行きというのに、外人旅行者が私一人って。。。
どうせバゴーで降りずにヤンゴンに行くんだったら、JJバスという評判のいいバスに乗りたかったよ~(涙)←そっちのシートは既に満席。
本当にヤンゴン行きかな・・・と不安に思っていると、途中で外人旅行者がやっと2人だけ乗ってきて、少しホッ。
そうして夜行バスは夜中に暗い食堂で一旦停まり、さらに朝の3時頃にバゴーで停まり、快眠できるわけもなくヤンゴンへ向うのだった。
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