昨日、一人で部屋に戻る前に、明日は何時に待ち合わせするのか、皆に聞くと10時とのことだった。
真面目で時間に正確な日本人である私は、昨日と同じく時間きっかりに外へ出た。
今度こそは、皆の前でハッキリと、時間を確認したので、集まるハズ。
・・・誰もいない。
これだからもう、わけの分からん他人と一緒に旅行するなんて嫌なんだよっ!!!!
せっかくの貴重な時間を、なんで他人を待つために使わにゃならんのだ!!
諦めて部屋の中に入り、10時半に外へ出ると、イギリスカップルが待っていた。
どうやら彼らは10時ちょいすぎから待っていたらしい。
そっか、それは悪いことしたね・・・って、やっぱりアイルランド人ニル&タイ嫁がいない。
ほんとに、アイツら、なめてんのか。
人の旅行に参加しておきながら、毎回全く時間を守らないなんて、ほんと腹立つ!!
しかも、他の誰も彼らの部屋にいかないので、結局呼び役は私。
部屋の外から呼んでみると、案の定寝ていて、うんざりだ。
そうして11時前にやっとチェックアウトし、もともとパタヤで待ち合わせたイギリスカップルは一緒にカオヤイに帰らずに、もう少し旅を続けてから帰るらしい。
あれ、でもその前にずっと気になっていたことがあった。
彼らは昨日のビーチの入場料をジョー君に払ったのだろうか・・・?
ジョー君に聞くと、お金もらっていないと言う。
やっぱりな。。。
もちろんジョー君は覚えていたけれど、自分からお金ちょうだいと言うのは嫌なので、黙っていたらしい。
う~ん、、、なんかこういう所、やっぱりアジア人なんやな~。謙虚すぎて損するっつーか。。
てゆーか、アイルランド人もイギリスカップルもタイ人より何倍もの給料貰っているハズで(日本にいる英語教師だってそうだよ。しかもインターナショナルスクールの教師なのでもっと高い。)、こんな安い国にいるのに、友達にさえお金出さないって、どういうことなんや。
とりあえず、「そこだけはハッキリ言ってお金ちゃんともらって!」とジョー君に回収させた。
白々しく「あぁ、そうだったね・・・」などと言ってお金を出し、イギリスカップルは旅を続けるってことで、やっと1組抜けるんや~ホッ、と思うもつかの間、そのイギリスカップルが乗るバス(っていうか乗り合いバン)がローカルで絶対分からないからと、バス停で一緒に待つハメに。。。
またまた時間の無駄無駄やん!!
いくらローカルって言っても、そんなん自分たちで乗れるんやから、一緒に待つ必要ないし!!
自分たちで旅するんやから、自分らでできんかったらあかんやろ!!
イギリスカップルも「大丈夫、自分たちで乗れるから」なんて一言も言わず、「いてくれたら助かるわ~」って。。。ねぇ、ちょっと! こっちの身にもなってくれないかな!?
結局30分ほど待ち、イギリスカップルが無事にバンに乗ったのを見送り、近くの店で朝食。。。
あ~、おいし。
・・・と、ここでタイ嫁が水を人数分持ってきて、皆の前に置いたのだけれど、普通にその料金を私達に請求してきた。
「1本10バーツね」と。
実は、ジョー君は車に新品の水のボトルを何本も積んでいて、それを親切心で無料で何度も皆に配っていたのだ。
なのに、このタイ嫁は、勝手に水を店から持ってきて、さらに水の料金を請求するなんて、貧乏くさすぎて泣けてくるよ。夫であるアイルランド人のニルも特に何も言わない。
そしてもちろんジョー君は、彼女にお金を払った。
はー、あと今日一日、今日一日でコイツらとはお別れや、早く別れたい。。。
さて、このイギリス人ニル&タイ嫁カップルをジョー君の車に乗せ、車はパタヤの展望台に到着。
しかし、車を駐車場に停めるとすぐに、何も言わずに先にどこかへいってしまった2人。
本当になんなんやコイツら。。。せめてうちらが車から降りるまで待てんのかい。
ま、気が楽でいいわ、と思っていたら、私はジョー君と一緒に写真が撮りたかったのに、撮ってくれる人がいなく、困る。
パタヤの展望台。
見晴らしのいいカフェで休憩。
さて、このカフェでアイルランド人ニル&タイ嫁と合流したのだけれど、その後私はトイレに行きたかったので、場所を聞いて行った。
すると、私がトイレから出た時に、タイ嫁が後から来てトイレに入っていった。
そして私はトイレから出て、店の入り口で待っていたのだけれど、誰も見当たらない。
ひょっとして男性陣もトイレに行ったのかなと、待っていたのだけれど、全然来ない。
しばらくおみやげを覗いて時間を潰すも誰も来ないのだ。
ず~~っと待っていると、「ここにいたの!?」とジョー君が来た。
「俺たち、そこの店でサッカーウェア見てたんだよ」
はぁあ!? と思い、そこへ行くと、なんとタイ嫁もそこにいる。
私がトイレから出るのを見ていたハズなのに、誰にも何も言わず、自分だけ合流していたらしい。
貧乏くさい上に性格も悪いとは。。。
実は、彼女は私に嫉妬しているんじゃないかと感じていた。
行くとこ行くとこで、現地の人が私を見て「スワイ~!(美人ね~!)」と言うのだ。タイでは色白な人がモテるのだけれど、私は色が白い。そして可愛い服も着ていたし。
一方、タイ嫁は色黒な上に、服のセンスが悪い。舌にピアス、そしてドクロマークのトゲトゲがついた黒いレザーバッグ、そして豊胸手術をした胸・・・顔は悪くないのに、ヘヴィメタのような顔つきをしていた。(そもそもほとんど話さないし、笑わなくて愛想がない。)
どうでもいいけれど、近くに座っていたおじさんが着ていたポロシャツの袖と襟に「はすのはな」と刺繍がされていた。なぜこれを買った。
さて、パタヤを出て、カオヤイへの帰り道にあるジャパンタウンへ。
金閣寺が!
日本ぽい建物や、
大きいダルマも。
他には、聞いたことあるような全国チェーンのお店などがあったのだけれど、
謎の牛野屋。
えー! コレ、いいの!?
さて、またもや義務のように4人一緒に歩いていたけれど、お昼ご飯はどこかで食べ放題にしようか、とジョー君が言った。
すると、ニル&タイ嫁は、さっきのカフェでお腹一杯だからやめておくとの返事。
(多分この人達ケチで貧乏だからお金を出したくないのだ。)
それで、待ち合わせ時間を決め、やっと2人で行動できることに。ヤッター!!
なんて開放された気分!!
私はやっとワクワクしてきて、とりあえずダイソーで日本で買い忘れたもの等を色々購入☆
(タイのダイソーは60B、つまり210円ぐらいして少し高い。)
そして昼食はラーメン屋へ♪
スタッフは全員タイ人。
そりゃあ日本のラーメンには劣るけど、悪くなかった☆
そしてニル&タイ嫁と合流し、車に乗って帰る・・・のだけれど、タイ嫁は大学に通う為にバンコクに住んでいるのでバンコクへ送り届けなければならない。
(彼らは結婚しているのに、別居状態である。てゆーか、結婚したので白人の旦那からお金を出させて大学に通わせてもらっているらしい。ちなみに彼らの歳の差は15歳ほど離れている。まぁ、若いタイ人女性と自国ではモテそうにない歳の離れた白人男性の結婚は、タイではよくある話だけどね。)
それで、わざわざ行く必要のないバンコクに寄り、タイ嫁とさよなら。
ここから2時間かけてカオヤイに戻らなければならない。
そして途中でガソリンスタンドに寄り、ガソリンを入れるのだけれど、ジョー君が初めてニルにお願いした。
「ニル、ガソリン代、助けてもらえないかな?」
「あっ、あぁ、もちろんだ」
そう言って、ニルが出したのは500バーツ(約1750円)。
私は驚愕した。こんだけずっと一緒に車に乗せてもらって、自分の嫁もわざわざバンコクまで送り届けてもらって、たったそれだけ!? アンタ本当に先進国民!? タイ人でももっと出すでしょ!!
というか、ガソリン全部入れ終わってからいくらか聞いて、全額出してくれるのかと普通に思ったけど、こいつ先に出しやがった!! それもありえん!!
結局ガソリン代は全部で540バーツだったのだけれど、40バーツ(約140円)、ケチったことになる。
ジョー君がトイレに行ってくると言って、車を降りたので、私は思い切ってニルに言った。
「ニル、なんで全額出してあげなかったの?」
「は・・・なんだって?」
ニルの表情がこわばる。
「私がニルの立場だったら全額出してるよ」
「は!? 何で俺が全額出す必要があるんだ? ま、アンタの分はジョーが出すんだろうけどね」
当たり前だ!! これはジョー君がアタシの為に企画してくれた旅行なんだよ!!
せっかくの旅行をぶち壊したのはオマエだ!!
いつも時間に遅れてくるわ、お金一切出さないわ、何様だ!!
お前だって自分の嫁の分、全部金出すのが当たり前やろが!!
それも、たった540バーツぽっちも出せんのか、このドケチ野郎!!
と、ぶち切れる前にジョー君がトイレから戻ってきた。
そしてカオヤイに戻りつき、ニルを家に送り届けて、やっと2人きりになった。
「ジョー君・・・なんでニルと友達なの?」
「いや、別に友達ってわけじゃないよ。ただのサッカー仲間だよ。実は一緒に出かけたのは今回が初めてなんだ」
えーっ!!! マジかよー!! そんなんで私、一緒に旅行させられたんかーい!!
「そんなに仲良くもないのになんで誘ったの!?」
「彼ら、英語が話せるから、君と会話できていいかなって思って。ずっと2人だったら退屈するでしょ?」
余計なお世話じゃー!! 英語ができりゃいいってもんじゃないんだよ!! 私は2人きりの方が良かったのに!!
「あのさ・・・、ニルとつきあうのやめた方がいいんじゃない? なんでそんなにニルのことが好きなの? 私、理解できないんだけど」
「いや、好きってわけじゃないよ」
「えっ!! じゃあなんで友達やってるの!?」
「英語の勉強になるから」
バカヤロー!! そんなん私の友達いくらでも紹介してやるわー!!
ジョー君がニルと友達じゃないと分かったので、さっきの話をすることにした。
「あのさ、ジョー君がトイレに言ってる間に、なんでガソリン代全額払ってあげなかったかニルに聞いたんだよ。そしたらさ、暗に、私が払えって言ってきたよ」
「何だって!? これは君の為の旅行なんだから、僕が君にお金出させるわけないでしょ!!」
「ジョー君、今回の旅行、私全然楽しくなかったよ・・・私の為の旅行じゃなくて、彼らの為の旅行って感じだったよ・・・彼らはジョー君のこと、運転手としか思ってなくて、見下してる感じがした。もう次からは絶対人を呼ばないでほしい。あと、友達は選んでね」
「分かった。今回のことで学んだよ」
こうして全然面白くない旅行がやっと終了した。
コメント