今夜の便で日本へ帰るナカノさんとバンコクの空港で別れ、私は1人でチェンマイへ飛んだ。
なんだか久しぶりのような気がするチェンマイに到着し、運良く20Bでソンテウを捕まえて今日から新しく住むはずのゲストハウスに戻ってきた。
ここは以前私が住んでいたゲストハウスの2倍の金額で、広くて清潔でとても心地よい。
日本一時帰国中の友人から無料で貸していただけたという、とてもありがたい話だった。
しかしインターネットができないのは考え物で、ネットを20日分申し込むことはできないか交渉してみる。
すると、料金は明日、会計係と相談の上で決まることになり、今日から使ってもいいとパスワードをもらえた。
受付の所にて、繋げるかどうかテスト。
メールチェックをする。
別に何もないやろ・・・。
ハッとする文字が目に入った。
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緊急連絡
おばあちゃんが危篤になった。ここしばらくがヤマかもしれない。戻るかどうかは任せるが、後悔の無いようにだけしておきなさい。
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すぐに部屋を飛び出して自転車を走らせる。
おばあちゃん、死なないで! 死なないで!!!!!
あと2分で閉まるところだった旅行代理店に飛び入り、今夜、もしくは明日朝の日本行きを探してもらう。
お願い、アタシが戻るまで頑張って、頑張って!!!!!!!
明日朝出発の航空券を無事確保。
おばあちゃん、おばあちゃん!!!!
部屋に戻って、母親の携帯に電話。
ツー、ツー。
はやく、はやく出て・・・
ガチャ。
「まりこやけど・・!」
「・・あぁ、今、亡くなったわ・・」
私は、私以外の人間で、おばあちゃんが一番好きだ。
おばあちゃんは、私に服を作ってくれたり、ごはんを作ってくれたり、よく話をしたり、一緒にお風呂に入りに行ったり、髪を切りに行ったり、畑を手伝ったりした。
おばあちゃんが、今まで海外旅行に一度も行った事がないというので、私がお金を出して、83歳の時、シンガポールへ、84歳の時、上海へ一緒に連れて行ってあげた。
おばあちゃんは、孫と仲がいいと、おばあちゃんの友達から羨ましがられることもよくあったし、私はおばあちゃんは宝だと思っていた。
おばあちゃんは、私の宝だった。
88歳なのに、バレーやゴルフもし、畑にも毎日行って、とっても元気だった。
「おばあちゃん、私が帰ってくるまで死んだらあかんでの!」
日本を出る前にそう言った。
「おばあちゃん、タイでマッサージ習ってきたら、やってあげるでの! 気持ちいいんやで~!」
おばあちゃんに喜んでもらおうと思っていた。
おばあちゃん、おばあちゃん、おばあちゃん・・・・・・・・・・・
すぐに帰るでの。















