2年前のバレンタインデーに、タオ島で出会ったタイ人のジョー君。
去年のバレンタインデーの計画を話している時、「今年のバレンタインデーはピマーイ行って、来年のバレンタインデーは結婚するか」と、さらっと言った。
特別な状況は何もなく、部屋の中で洋服をクローゼットにしまっている時に、さらっとである。
え!? 今の何? プロポーズ??
っていうか、え? は?
という状況で、「え、あ、はい・・・」と、頭の中で「何でこんなに普通なん!?」とグルグル周りつつ、「あの~、ロマンチックなプロポーズとかないんですか・・・?」と聞くと、「そういうのは結婚する1週間前とかでいいでしょ」と言われたのであった。
ハァ。。。
ということで、今回は結婚手続きの準備をしなければならない。
今回の入国審査でも、「次回はきちんとしたビザを取るように!」と言われてしまったのもあり、結婚手続きをして、家族ビザ(ノンイミグラントOther)を取らなければならない。
ちなみに「非移民その他」というカテゴリで、結婚したとしても、最初は90日しか滞在できないという、とんでもなく不便なものである。タイ、何考えてるの!?(←その後、延長申請しても、やっと1年滞在ビザ。タイ人と結婚する外人の扱いは、リタイアしてタイに滞在する外人のビザ(1年)より面倒で期間が同じって。。。)
ということで、面倒だけれど、この、ノンイミグラントOビザ申請に向けて動くのである。
在タイ日本国大使館の「日本人とタイ人の婚姻手続」に沿って書類を用意する。
私(日本人)
・戸籍謄本(3ヶ月以内)
・住民票(3ヶ月以内)
・パスポート&コピー
・証明発給申請書(大使館で)
・「結婚資格宣言書」作成のための質問書(大使館で)
ジョー君(タイ人)
・身分証明書(IDカード)&コピー
・住居登録証(タビアンバーン)&コピー
・パスポート
そして大使館で申請。
申請したのみで、本日は終了。明日また取りに来る。
さて、大使館から出て、前の公園を歩く。



てこてこ。
今夜はジョー君が、バンコクで一番高いビル、バイヨークタワー2で食事をしようと予約をしてくれている。
しかし、こうして結婚の手続きを進めているというのに、まだプロポーズされていない。
「結婚の一週間ぐらい前」って言ってたのに、プロポーズするなら今日が最後なんじゃないの!?
ジョー君に言おう。この人、自分の言ったこと完全に忘れているかもしれない。
ねぇ、今日、バイヨークで食事するでしょ。そこでプロポーズするの?
「えっ・・・、しないよ。。。だって指輪用意してないもん。。。」
なんで!? プロポーズするには絶好の機会じゃん!!
「バイヨークでの食事は、前からしようって言ってたでしょ。だから予約したんだよ、プロポーズのことなんて考えてなかったよ・・・」
なんて抜けた男なのっ!! 確かに前々からバイヨークでの食事は言ってたけど、じゃあいつプロポーズするんだよっ!! はー。
こんな会話をしつつ、公園を抜け、中心街へ。

1年前に爆発事件のあったエラワン廟は、もうすっかり元通り・・・、でも近く歩くの怖い。。。


なんと、セントラルワールドとサイアムパラゴンの間に寺がっ!!
こんな街のど真ん中に寺なんて、知らんかった。。。
このお寺に、ジョー君のおばさんが瞑想に来ているそうだ。


お寺の敷地内に入ったところ。街のど真ん中とは思えない。

お寺で、無料の炊き出しをしていて、いただきました☆
なんか、タイのお寺って、しょっちゅう無料で食事を配っているような・・・?
ジョー君のおばさん、サーおばさんに初対面、挨拶して一緒に食事へ。

適当なラーメン屋さんに入る。
タクシーで一緒におばさんのコンドミニアムへお邪魔。

素敵なプール付のコンドミニアム。

12階の部屋から見える、汚いバンコクの街。。。
しばらく休憩させてもらった後、おばさんと別れ、再びタクシーでバイヨークタワー2へ。

バンコクで一番高い、バイヨークタワー2。(304m)

ジョー君が予約しておいてくれた、81階のテラス席へ。
本当は、夕日がよく見えるようにと、西側の席に座る予定だったらしいのだけれど、この日は異常気象でなんとバンコクが12度という寒さ。
西側の席へ行くと、風がビュービューふいて超寒い。。。こんな寒い所でディナーなんて無理やろ。。
スタッフの人が、「南側の席でも夕日は見えるし風も弱いですよ」とアドバイスくれたので、南側の席へ移動。

これがその南側の一等席。
確かに風は弱く、夕日も見えた!

座るとこんな感じです。
この日は本当に異常気象で、朝から寒かったので、ダウンジャケットを持ってきて正解でした。。
(普段のバンコクは35度~ぐらい。)
さて、この81階は、ビュッフェスタイルの食べ放題なのだけれど、テラス席はコースが用意されているらしく、渡されたメニューから飲み物と料理を選択。
夕日を見つつ、夜景を見つつ、料理が運ばれてくる。







味のクオリティはそんなに高くありません。。
ジョー君曰く、「ここは場所を楽しむところで、料理はそれほどでもない」とのこと。
うーん、確かに。


バンコク一高いビルからの眺めはなかなか♪
これで気温が暖かかったら最高なんだけど・・・。
いや、寒いお陰で空が澄んでいるのかも。。。
さて、コース料理が済んだら、今度はビュッフェへGO~!











コース料理より、ビュッフェの方が美味しそうなんですけど~~!!
と言っても、コース料理でお腹が膨れたので、つまんだのは、シーフードを少しとデザートのみ。
うーん、もっといっぱい食べたかったよ~~!!
ちなみに、テラス席の価格は1人1300B(約4000円)だけれど、中のビュッフェだけならもっと安いみたいなので、また別の機会に食べにきてもいいかも。
そうして、たらふく食べて、夜景を眺めながらいい雰囲気。(超寒いけど・・・)
プロポーズするなら今が絶好のチャンスなのに・・・!!
もう我慢できん。
「ねぇ、今プロポーズしてよ」
「えっ!! 言ったでしょ、指輪用意してないからしないよ」
「なんでなんで!? 指輪なんていらないからプロポーズしてよ!」
「駄目だよ、、、プロポーズするなら指輪がないと・・・」
もうっ、イライライラ!! こうなったらもう!!
「じゃあ私からプロポーズするよ! 私と結婚して下さい!」
「・・・まだできません」
ガーンガーン。。。なんでよっ、バカバカっ!!!!(>_<)
はー、仕方ない、気を取り直して、夜景をバックに写真でも撮ってもらおう。
すいませーん、エクスキューズミー?
テラスのボックス席の担当スタッフに声をかけ、カメラを渡した。
すると、ジョー君がスタッフに何かゴニョゴニョと耳打ち。
カメラの使い方でもアドバイスしたのかな??
そしてバンコクの夜景をバックにハイチーズ、パシャ、パシャ!
そして、スタッフにカメラを返してもらおうと思ったら、ジョー君が私の顔を両手でふわっと包み、私の髪をわしゃわしゃしながら、こう言った。
「今日、指輪用意してなくてごめんね、プロポーズできなくてごめんね」
いや、それはもう分かったから、先にスタッフからカメラ返してもらわないと・・・!!
「ちょっカメラ、カメラ!」と、スタッフをソワソワ見る私に、ジョー君の手はまだ私の髪をわしゃわしゃして離さず、ゴニョゴニョまだ何か言ってくる。
「こんな僕だけど、こんな僕だけど・・・」
だーっ、分かったから、カメラカメラ!!(←高級レストランとは言え、カメラの心配をする私。)
私はカメラをスタッフから返してもらうことだけにソワソワして、ジョー君がゴニョゴニョ言っていることをはっきり聞いていなかった。
すると、突然ジョー君が片ヒザを床に着けた。
何しゃがんでんの! カメラ返してもらわないと!!

「こんな僕で良かったら、結婚してくれませんか? ウィルユーマリミー?」
上着のポケットから何かを取り出し、パカッと開けたらそこに金の指輪があった。
はぁっ!?!? ハァッ!?!?
なっ、なに言ってんの!! 指輪!? はぁあああ!?!?
もっ、もちろん結婚するに決まってるでしょ! オフコースオフコース!!
私は、何が起こったのか全く理解できず、パニックになった。
指輪用意してないとか、服も普通の服だしとか、こんなチャンスを逃すなんて、何てヌケた男だと思っていたのに、まさか指輪を用意していて、本当にプロポーズするなんて!!
そしてジョー君が指輪を私の薬指にはめてくれて、夜景をバックにキス☆
・・・までは良かったが、あれ、指輪が少し大きい・・・。
ってかそれより指輪のデザインなにこれ。

なにこの変なデザイン!?
車両進入禁止の標識がたくさん並んでる!?
ちょっと、ジョー君! あなた服とか物のセンスいいのに、この指輪のセンスは一体どーゆーこと!?
「ジョー君、指輪のサイズなんで知ってたの?」
「ほら、前に友達の店(金屋)に行った時に、指輪何個か試着したでしょ? それ覚えてたんだよ」
あの~・・・その時に、私のデザインの好みも伝えていたハズですが?
「じゃ、この指輪、その友達の店で買ったんだ?」
「そう」
「・・・このデザインにしたのは何で?」
「カットがたくさん入ってて、向きによってキラキラ光るでしょ。だからコレがいいかなって思って」

キラキラ。
た、確かに・・・。しかしダサい・・・。(←あっ、言っちゃった!!)
「ま、デザインが気に入らなかったら、金だからいつでも売れるよ。だから金の指輪にしたんだ。これはプロポーズの為の仮の指輪で、本当の指輪は気に入ったデザインを改めて買ってあげようと思ってるよ。友達にもすぐに売りに来るかもって言ってあるんだ」
え! そうなんだ! それならいっか、ホッ。(←こらこら。)
でも、せっかくプロポーズに選んでくれた指輪、売っちゃうなんて勿体ないなぁ。。
サイズも少し大きめで、指にハメるにはガボガボだし、鎖通してネックレスにするか??
そんなことを考えつつ、とにかくカメラ早く返してもらわないと! と、スタッフから無事にカメラを返してもらうと、ジョー君が言った。
「実は、カメラ渡した時に、僕、耳打ちしてたでしょ。今から彼女にプロポーズするから写真たくさん撮って下さいってお願いしておいたんだ、へへっ」
そうだったのか・・・やるなこの男。
しかし、そんなこと知らない私は、カメラを返してもらうのに夢中で、ジョー君が言ってたこと、あんまり聞いてなかったじゃないか。
そうして無事に受け取ったカメラには、プロポーズ直前で含み笑いをするジョー君の顔、パニックで取り乱す私の姿、などが写っていたのでした。
そして空には、私達が出会った日のように、まあるい月が輝いていた。
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