風呂上りに
それは私がまだ小学生ぐらいの小さかった頃のお話です。
あれは、そう夏の蒸し暑い夜だった。いつものように風呂に入っていた。 風呂は気持ちいい。いつのまにか鼻歌まで出てしまう。 そんな時に、風呂場の外がなんだか騒がしかった。

どうしたんかな〜?また弟達が喧嘩でもしてるかな〜?
でも関係ないもんね〜♪お風呂気持ちいい〜♪

なんて、特に気にもとめなかった。

体をキレイにして、とてもいい気分で風呂から出ようと風呂場の戸 を開けようとしたその時、脱衣所の戸を開けて中に騒がしいのが入ってきた。

風呂に入ってる私に知らせるような重大な事でも起こったんかな〜?

と思いながら風呂場の戸を開けて気分良く一歩を踏み出した。
その瞬間、グチャッ!!と何かの感触が・・・

!?!?!?!?!?!?

何が起こったのか訳が分からず気持ちの悪い感触のあったその足をあげた・・。
するとそこには見事につぶれているゴキブリ。

ギ∇ャゴ仝ゲガ≧キュζピギ※ャ○×〜〜〜〜〜!!!

と声にならない声で、踏んでしまったその足で裸のまま地団太を何回も 踏んで泣きわめく・・・

せっかくお風呂に入ってキレイになったのになんでこんな目に遭わなきゃ ならないのか。

そんな裸で地団太を踏みながら狂ったように泣きわめきちらす我が子を父と母がちょっと困り顔でたしなめようとする。

父:あっはっはっ〜、お姉ちゃんのお陰でゴキブリを退治する事が出来たよ〜
母:ほんとほんと、お姉ちゃんのお陰やって!すばしっこくてもう駄目かと思ったって〜

・・・お父さんお母さん、私はそんな貴方達が好きです

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