生乳2
ある秋のことでした。
エッセイのページを何個か書いたあとで私はその感想を聞きたくて友達知りあい にそれらのページを見せていた。その友達の中の一人に栗栖がいた。 女の子にページの感想を聞くのは初めてだったので私はちょっとわくわくしていた。 栗栖は顔はかわいいのだが、何を考えているかちょっと分からない。自分のページ に足のサイズを載せているし、そんじょそこらの娘とは 違うのだ。私は栗栖を21情報処理教室で見つけるなり、

くりすぅ〜☆

と駆け寄った。そして栗栖にエッセイの一つ目の「生乳」を見せた。 私は栗栖が「生乳」を最初に一体何と読むのかどきどきしていた。 「なまにゅう」か、「せいにゅう」 か、まさか「きにゅう」はないだろうな、と。
そして栗栖は声を発した。

なまちち?

なっ、なにぃぃぃいい〜〜〜〜〜〜!?!?よもやそんな読み方があろうとは。。。 いや、落ち着け、落ち着けまりこ!(←私の名前)実際自分で「生乳」の字を 出す時は「なまちち」って書いて変換してたじゃないか。 いやしかしあまりにもその言葉を口で発音した時の恥ずかしさ に私は「なまちち」を知って知らずふりをしていたのだ。

なんと言うことだ。

とにかく「生乳」の読み方が今だ分からなかった。だって辞書にも載ってない んだよ。ひょっとして現代用語の基礎知識になら載って いるのだろうか。なにせ、「ブラー」(←イギリスの人気 ポップバンド)が載ってるくらいなんだからな。しかしめんどう くさがりやさんの私は調べなかった。

調べろよ。

そんなときケンちゃんから電話があった。 実家福井から京都に帰ってくる時に買って帰ってきた「雲丹(ウニ)」を 全然食べてないから私にタダでくれるというのだ。 私は貧乏だから

うれしかった。

そしてウニの打ち合せをしたあと、ケンちゃんは言った。

「あぁ、そういえばあの生乳って字な、せいにゅうって読むんやって。 残念やったな。」

うそだ!確かな確証はあるのか!?と私は心の中で疑った。

「宣伝でな、十勝のせいにゅう〜♪とか言ってたぞ。」

歌うな。

こうして私のささやかななまにゅうへの夢は終った。。。

-------------------------------------------------------

スー話へ スー話へ

-------------------------------------------------------