丹波のくろまめ
以前私が実家でアルバイトをしていた整骨院があるのだが、 私は実家に帰る度にそこの先生に挨拶に行っている。 とゆーか、私が今京都に住んでいるので、 よくお使いを頼まれるのだ。 例えばお茶菓子とか。でもなぜかCDとか漫画なども頼まれた事があるんだけど。。。

その日もお使いを持って整骨院を訪ねた。 先生は仕事を終え、待っている私にコーヒーと菓子を出してくれた。 その菓子は黒く、どうやらマメのようだった。 くろまめである。しわがあり、表面には白い粉がついていた。

このまま食べれるのか?

と少々不安になり先生の方へ振り向いた。 すでに食べていた先生は、なんや、まめ食べれんの?と一言。 どうやらこのまま食べれるようなので、不安が残りつつも 口に入れた。

うまいっす!

そう、くろまめは予想を上回りうまかったのだ。 私がおいしいと言うと、先生は気前良くくろまめを一袋くれた。 どうやら買いだめをしているようだった。 そこには500円(四捨五入)の値札が貼られていて 丹波のくろまめと書かれていた。

そして私は京都に帰ったのだが、京都に帰った後もくろまめの おいしさが忘れられず、ずっとそのことが気になっていた。 確か、くろまめの袋には高知県で作られた というシールが貼られていたので、くろまめを手に入れるには 四国までいかなければならないのかなどと一人で考えていた。

その時は夏休みだったので、琵琶湖で花火大会があり大津まで遠出した。 おなかがすいていたので近くのスーパーに寄った。 するとそこのスーパーでは、スーパー等によくありがちな 丹波フェアーというのをやっていた。 私はひょっとして、と思いふらふら見に行った。

なんと、あるじゃないですかぁ!

私は感動して近づいた。 試食しながら、お姉さんにいくらか聞くと2700円だって。

へ?

驚きのあまり冷や汗が噴出す。 その量は先生のと比べて2倍くらいだった。 ものすごく欲しかったが、貧乏学生にそんな高いもの買える訳もなく、スーパーを後にした。

その後、再び実家に帰ることにしていたので、又、 先生のお使いをして整骨院へ向かった。 くろまめの入手方法を聞くぞと意気込みながら。。。

いつもの時間に訪れていつものようにお茶が出てきた。 私がくろまめの話をすると、先生はくろまめをお茶菓子に出してくれた。 くろまめの登場で私の心は踊った。そして早速本題に入る。

私「先生、このくろまめってどこで買えるんですか?」(ドキドキ)
先「オミセ(仮名)やで」(なに!?)

オミセとは整骨院から歩いて7秒程度 のほんとにちっちゃなストアである。よけいなことだが店内をまわるには 1分もいらないだろう。(←ほんとによけいである。) オミセは私が産まれた時から(多分)あり、 同じ通りの他店が閉店していくにもかかわらず、 なぜか生き残っている不思議な八百屋である。 私は未だにオミセが営業しているという事実に幾ばくかの 感動を覚えつつも そんな近くにくろまめがあった事にほのかな 恥ずかしさを覚えていた。

そして私が購入する意思を伝えると、先生は、入荷数が少ないから時々 しか置いてないよと言った。

先「そうか〜、じゃあうちと鈴木さんとこと競争んなるな〜。」

そうですね。。。

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