冷たい雨

もうそろそろ営業もいっかなーと思ってたんだけど、まぁあとは母校にちょっと連絡して終わりにしよう。

学校は流石にアポなしはヤバいかなと中学校に電話。

「あのー、私1992年の卒業生で鈴木と申しますが、最近本を出版しまして、図書室に置いていただけたらなぁと思いまして・・・」
「寄贈ですか?」
「いや、購入して置いていただけたらなぁと・・・」
「お断りします」

はい?

「あ、あのっ、ニュージーランドの紀行文なんですが、生徒さんで海外に興味ある方もいらっしゃるかと・・・図書室の先生はいらっしゃらないですかね・・・?」
「連絡だけしておきます」

・・・・・。

「あ、そうですか、ありがとうございます! で、連絡ってどのようにしていただけるんですかね?」
「・・・何か紙に書いたのとか・・FAXで送って下さい」
「あ、あのっ、FAXないんで直接持っていってもいいですか・・?」
「近くに住んでるの?」
「はい! じゃあどの方をお呼びすればいいですかね・・?」
「教頭の○○です」
「あっ、じゃあよろしくお願いします!」

教頭やったんか・・。
めちゃくちゃ怪しまれてるよなぁ。
まぁでもこの時代、そのくらいの方がいいんかもしれん。。
卒業生って信じてもらえるように卒業アルバムを鞄に入れ、中学校へ。

鍵のかかった玄関越しにインターホンで教頭先生に会いたいと告げる。

「あっ! どうも先ほど電話させていただいた鈴木です!」

名刺を渡し、笑顔で挨拶をする。
ニコリともしない教頭。

「一応、卒業生だと信じてもらえるように卒業アルバム持ってきたんですっ!」ニコニコ~
「いや、別にいいです」

(負けるな、負けるなっ)

「それで、こんな本なんですけども・・!」
パラパラと見せる。
手に取ろうとも見ようともしない冷たい眼差し。

「えっと、一応来月、福井新聞にも載りますのでっ!」
「あそう」

(だ、駄目だこりゃ・・・(涙))

「で、何部作ったの?」

・・・なんでそんな事だけ言わなあかんのや(涙)。
ちーとマスターぐらいにしか言ってないのに・・・しかし聞かれてしまったので答えると、「たったそんだけか」という蔑みの目。。

チラシを1枚渡して、
「じゃあ、どうぞよろしくお願いしますっ!」ニコニコ~
と言うと、
「まぁ頑張って下さい」スタスタスタ・・・
最後までニコリともしなかった教頭。

あのまま部屋に入って即ゴミ箱行きやな、名刺とチラシ・・・(涙)。

今まで書店で冷たい態度取られた事あったけど、せめて「検討します」だったのに、母校の教頭に中身もタイトルも全く聞かれず「お断りします」って・・・。

中学生の頃は、図書委員の子や文芸部の子達に仲良くしてもらえて、何故か図書の先生にも気に入られて、図書室に入れる本を一緒に本屋まで選びに行かせてくれたり、図書室の本が傷まないようにシート貼りを手伝ったりしたよなぁ。。。またそれを頼まれるのが嬉しかった。。友達ほとんどいなかったし、休み時間にはいつも本読んでたよ。

私が中学生の時に卒業生が書いた本がもし図書室にあるって分かったら凄い興味津々(きょうみしんしん)で読みたいし、凄く希望が持てただろうなぁ。
しかもアタシが海外に行きたいって思ったのは中学2年の頃だった。


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帰り道に冷たい雨が降りだし、鞄に入れた卒業アルバムが重かった。

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と、ここで終わると何か悲しくなっちゃう(?)ので、おうちに帰って高校に電話。

図書室担当の先生に繋いでもらうと、購入するかどうかは話し合って決めるとの普通の対応で、雰囲気もいい感じ!
それで、もし購入した場合、本にメッセージ(+署名?)を書いてもらえますか? との質問が。

「もも、もちろんですっ! 当然、喜んでっ!!!」

近くなので本を見せに今から行く事も可能ですと伝えると、他の先生は既に休みを取ってるし、電話口の先生もあと10分で帰るとの事だったので行かず。

「それではご検討、どうぞよろしくお願い致しますっ!」と伝えて電話を切った。

はい、営業終わり終わり~。
500枚作ったチラシもほとんどなくなっちゃったよ。

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